抗がん剤で髪が抜けるとやっぱりショックは大きい

抗がん剤投与2週目後半のある日

後ろの髪が一部ズルっと伸びていた。

 

こんなこと今までないのに。

 

「キタか?」と思い引っ張ると

しっかり頭皮にくっついているので

はさみで切った。

 

私の脱毛はここから始まった。

 

私は髪を耳の長さでカットしただけで

ベリーショートやバリカンはしなかった。

 

理由は抜けた髪の処理が

短いと大変そうだったから。

布やカーペットにめり込んだ短い髪、

そうじが大変そうだもん。

長いと目につくし、処理も簡単。

お風呂に浮かんだ髪もすぐにすくえる。

 

普段は茶色のヘアキャップで過ごし、

外出時はその上から帽子をかぶった。

夏なので普通の日よけ帽をかぶると

茶色のキャップをかぶると目立たない。

 

しかし

脱毛は非常にショックで悲しくなるものでした。

毎日毎日シャワーと共に落ちる大量の髪。

ドライヤーで落ちる大量の髪。

だんだん地肌が見えてくる頭。

 

悲しい時はしっかり涙を流して泣いています。

泣いても脱毛は止まらなけど

泣かずにいられない。

 

脱毛と便秘と歯茎の腫れ以外

副作用はない私でも

抗がん剤を後悔したのは脱毛だった。

 

私の友人は髪が自慢で

髪のために抗がん剤を拒否した。

進行度や転移など

髪だけが原因ではないけど

その気持ち、わかるし

髪が抜けるのがイヤだから

抗がん剤を受けないって

それも美学だなと思う。

 

その強さも美学も私にはない。

 

私は悪性度が高かったので

抗がん剤治療を受けることにしたのだ。

 

何か月後かに

生えてくるのを待とうと思う。

本当に生えてきてくれるか心配だけど。

 

髪が豊かな女性を見ると

ついついガン見してしまう。